イプサム240i プレミアム・アルカンターラVer.
(H17年3月式・ACM−21W・2WD)


同じ「2AZ−FEエンジン」の前車クルーガーV(2.4S)では腰高SUV故の
コーナリング時のロールに悩まされていましたが、背が低くホイールベースの
長いイプサムの走行性能・ハンドリングの良さに満足していました。
 1年間はフルノーマルでしたが、一層の走行性能UPを目指し、マフラー交換・
エアクリ交換・プラグ交換(イリジウムへ)・・・泥沼化しました(^^;)。
そして出会ったのが「Tune Chip」です。


剛性系

「SEM(nano)」・・・「Aピラー下部」に各1枚、

「Bピラー下部」に各1枚、

「Cピラー」根元に各1枚、リアバンパーの室内側のボディー部真ん中に1枚の計7枚使用。



 施工前はフロントアンダーバー装着による剛性UPでゴツゴツ感が酷く、ヨメからクレームが
出る程でした。そこで「SEM(nano)」を「Aピラー下部」(左右各1枚)に貼り付けたところ、
2日目辺りから何となくしなやか(柔らかく?)になったような。それが1週間で明らかに
しなやかに。しなやかでも剛性感は損なわれず、コーナリング時の安定性は保たれていました。
これは不思議な感覚でした。

剛性UPに伴う室内の異音(インパネ周辺)も、しなやかになったお陰か激減。
 次にリア・ピラーバー装着後、今度はリアのバタつきが気になり「Cピラー根元」
(左右各1枚)に貼り付け。「Aピラー」施工時と全く同じように推移してしなやかに
なって落ち着きました。また、チップだけでなくピラーバー装着前と比較しても、
コーナー終了時のリアの追随が「ピタっ」と決まるようになりました。

 そして3枚残っていたので「Bピラー下部」(左右各1枚)、「リアバンパー室内側のボディー中央
(リアゲートを上げて、荷室とバンパーの境目のパネルを外すと出てくるボディー)」
(1枚)に施工。これらは一気にやったのと、既に不満は解消していたので感覚で何が良くなった
のかは分かりませんでしたが、悪くはなっていません(笑)。ココは無くても良いかもしれません。


足回り系

 ・「ダンパーチップ(nano)」・・・「ショックアブソーバー下部」に各1枚

 ダウンサスにて車高を落とし、コーナリング性能が向上するも突き上げ感が増して乗り心地が悪化。
そんなおり、「みんカラ・チューンチップ友の会」のモニターに当選したので施工してみました。すると、
ハッキリと突き上げ感が減少しました。連続段差で跳ねることが減ったのです。サスの摺動性能が
向上したようです。「
SEM(nano)」との相乗効果か、‘段差を舐めるようにタイヤがトレースする感覚’と言うのでしょうか

足回りのしなやかさを感じるのです。
 
 *このチップの効果を体感するのに1週間掛かりました。いつも高速走行するならまだしも、
街乗りではなかなかサスが限界近くまで仕事する機会が少ないからかもしれませんが。
効果が落ち着くまでに時間が掛かるタイプのチップという印象です。



 ・「エアー&ホイール(nano)」・・・「ホイール」に各4枚(計16枚)


 ホイール1本に対して4枚を対角線上に貼り付けました。「SEM(nano)」「ダンパーチップ(nano)」
でかなり乗り心地・タイヤの接地感共向上していたので、正直「コレ以上の伸び代は少なくて、
あまりこのチップでは効果を体感できないのでは?」と考えていました。が、良い意味で期待を裏切られました。
 「ダンパーチップ(nano)」装着後以上にタイヤの接地感が向上し、段差での跳ねもほぼ皆無となりました。

 *このチップも効果の体感には1週間を要しました。こういったタイプのチップは‘いつもの道を、
いつものように走る’事を繰り返さないと僕には判断が難かったです。


エンジン系

 ・「Multi(STD)」・・・「エアクリBOX」外箱に2枚

 モニターで最初に戴いた物を「エアクリBOX」のIn&Out各々に貼り付けました(各1枚)。
吸入効率がUpしたようで、吹け上がり向上・加速感の向上が体感できました。
もっと強いチップに交換すればまだまだ良くなるように思います。

 ・「EGBnano」・・・「エンジンヘッド」に1枚、「オルタネーター」に2枚



 「エンジンヘッドの吸気側」に1枚貼り付けました。エンジン音の減少・トルクの向上を体感。
最初の2日間程は少しエンジンが重くなった印象ですが、徐々に戻って1週間程で装着前より
軽く吹け上がり、低速トルクが上がりました。ココももっと強いチップに交換すれば更なる向上が
見込めそうです。
 更に「オルタネーター」に2枚重ねて貼り付けました。ココへの装着ではエンジンの重さは現れず、
素直に低速トルクの向上作用が現れました。1枚より2枚重ねた方が明らかに向上しました。
まだまだ向上させられると思います。


 ・「SEMエアー(Ultima)」・・・「インテークホース」に連で装着


 「インテークホース(エアフロセンサーから見てエンジン側)」上部に連なったままで装着。
バラしての装着はしませんでした。これも素直に吹け上がりが向上。
ゼロ発進から軽く踏み込むだけで4000rpm超。しかし、「エアクリBOX」に貼った「Multi(STD)」
との相乗効果か吹け上がり過ぎて「ATが加速と判断→シフトアップしない」不具合が発生。
そこで・・・↓

 ・「エキゾーストチップ(Ultima)」

 マフラー出口から約30cm前方側に2枚貼り付け(5cm間隔で平行に)。
ここでは今度は抜けすぎのようで、低速トルクが減少。
そこでトルク回復の為「メインタイコ」の前後に各1枚貼り付け。

別売りの金属バンドで固定。トルクは回復以上に向上しました。
ここで吹け上がり過剰も収まり始めました。



 ・「ウォーターライン(Ultima)」・・・「ラジエーター・アッパーホース」に連で装着

 最初は「ロアーホース」に装着し、絶大なトルクアップを体感しました。
コレは最初の2日間程エンジン回転が重くなりました。
3日目辺りから重さは徐々に取れてくるのですが、何となく‘フィルターが掛かったかのような’
(表現が難しいのですが・・・)状態が続きました。そして1週間で完全に‘フィルター’は取れ、
エンジンは重厚感のある回転に変わりました。そして発進から物凄いトルク!「エンジン乗せ替え?」
と思うほどの衝撃でした。その後「ウォーターライン(nano)」導入に辺り「アッパーホース」へ移設。

nano版の威力が強過ぎたのか、こちらではあまり効果を体感できず。



 ・「ウォーターライン(nano)」・・・「ラジエーター・ロアホース」に連で装着


 これはスゴイです!「Ultima」版の衝撃を超えました!!「nano」版の特徴なのか、
「Ultima」版で感じた‘重さ’や‘フィルターが掛かったかのような感覚’はありませんでした。

AT車は吹け上がりよりもトルク重視で施工する方が効果的だと思うので、
その際は必ずコレを施工して貰いたいです。驚きますよ!


 ・「フューエルライン(Ultima)」・・・フューエルホースに連で2セット装着


 コレは「Ultima」ですが、エンジンが重くなるような感覚はありませんでした。
1セットを施工した日には乗らなかったのですが、翌朝出勤時に効果を体感。
トルクが向上しました。そして2セット目を1ヶ月後に装着しました。
この時はあまり効果・向上は体感できず。1セットで頭打ちなのでしょうか?
現在この1セットは別の部分への応用を考えています。



 ・「SEM(nano)」・・・エンジンオイルパンに1枚

 「オイルパン」の底面(真ん中)に貼り付けました。油温計が無いので数値での
効果は分かりませんが、若干エンジン音が静かになりました。
そして5、000Km走行後のオイルがキレイ!オイルフィラーキャップの裏にスラッジも
付かない(キレイなんだから当たり前)。オイル寿命が延びていると思います。

 ・「エンジンチューナー」・・・エンジンオイルパンに1枚

 「SEM(nano)」でオイルパンへの効果が分かったので、更なる向上を目指して施工。
単体での検証をしていないので効果の程は不明。後日移設の予定ですから、
その後‘外してどうなったか’で判断できると思います。


 ・「エアー&ホイール(nano)」・・・「エアクリBOX」に施工の「Multi(STD)」に重ねて各2枚(計4枚)

 トルク重視でチップを追加していき、パワーアップはしているがチョッと素軽さに欠けるので吹け上がり用に施工。
思惑通り始動時の加速感が向上しました。アクセルを軽く踏むだけで‘スッ!’と動き出すようになりました。


電気系

 ・アーシングチップ・・・「バッテリー・マイナス端子部」に1枚


 アース線を「ボディー」「オルタネーター」「エンジンヘッド×2」「バルクヘッド」の
計5箇所施工している状態で端子部に装着。2日間は全く何も体感できず。
が、3日目からエンジン始動時のセルの回転が少なく、走り出してからはトルクアップ、
オーディオは音質の向上を体感。アース線を伝ってエナジーが作用するの
に2日を要したのだと思います。試しに「アーシングチップ」を外したところ、
2日間は変化なく、3日目にトルクダウンしました。これはある意味面白いチップです。



 ・EL(nano)・・・「DIプラグの上部」に各1枚(計4枚)、アーシングチップに重ねて1枚


 「DIプラグ上部」に施工して体感できたのは「アイドリング時の微震動減少」です。
アイドル回転数のバラつきが収束されました。コレは「i−moni(アペックス)」にて数値が出ています。
「2AZ−FE」エンジンの欠陥が多少和らぎました。
 「アーシングチップ」に重ねた方は体感できる程の効果はありませんでしたが、悪くもなっていません。




まとめ


 モニター当選された方がBBSにてインプレする際、「燃費」という言葉を良く出されますが・・・
走りが良くなるとついついアクセルを踏み込んでレスポンスの良さを楽しんでしまいませんか?
そうであれば、チップ装着前より燃費が悪くなるのが普通です。しかし、チップの枚数が増えて
車の調子が段々と良くなると、レスポンスアップが楽しめるのに以前の燃費と変わらない
もしくは若干良いようになるのです。つまり、アクセル開度が少なくても、レスポンス向上により
車がスムーズ&気持ちよく走るからです。でも、「燃費向上グッズ」として「Tune Chip」を使うのは
もったいないと思います。折角の愛車、「気持ち良い走り」を追求するのに使う事をオススメします。


 色々な箇所に移設して自分なりの施工が楽しめる「Tune Chip」のような製品は他に無いのではないでしょうか?
小さな金属片で「エンジン性能」「ボディー剛性」「電気系強化」と車のあらゆる部分に作用するのですから。
貼るだけなので、思惑と違ったら外して簡単に付け替えられます。また、より良い施工箇所を探索する楽しみもあります。
「サイクロン 2」「各種補強バー」「カムコン」等色々装着しましたが、弄り甲斐のある製品はこの「Tune Chip」だけです。
 ココまで良いことばかり書きましたが、正直なところ個人的には装着する人が少ない方が良いなぁ(笑)。